レアル・マドリードのベルギー代表FWエデン・アザールのプレースタイルをまとめました。
アザールはチェルシーで名声を高め、プレミアリーグやヨーロッパリーグなど多くのトロフィーを捧げました。
2019年6月7日、念願のレアル・マドリード移籍が発表され、新たなるステップを踏んでいます。
本記事では、アザールがどういった選手なのかをふんだんに紹介しています。同選手について調べている方は、ぜひ参考にしてください。
エデン・アザールのプレースタイル・特徴
打開力があるキレッキレのドリブル
アザールの大きな特徴は、重心の低いドリブルです。複数人に囲まれた密集地帯でも、細かいボールタッチとスピードで難なく突破することができます。
しかも、右・左・中央などポジションに関係なく、ドリブル突破できるスキルが備わっています。2011年のサッカーキングによる取材で、「君の最大の武器は?」の問いにもドリブルと答えています。
スピードとドリブル、それからアドリブの力かな。それらをうまく引き出そうと常に努力している。
引用:【インタビュー】エデン・アザール「求めるのは、速さと美しさ」 | サッカーキング
2011年と古い記事ですが、18-19シーズンまでのアザールを見る限り、その想いは今も変わっていないと見受けられます。
2018年ロシアW杯準々決勝のブラジル戦では10度のドリブル突破を仕掛け、一度もロストすることなくドリブル成功率100%を達成。2桁かつ成功率100%は史上初の記録だったそうです。サッカー大国ブラジル相手に、物凄い記録を作りました。
簡単に倒れない強靭なフィジカル
アザールはドリブルスキルも凄いですが、簡単に倒れない強靭なフィジカルも兼ね備えています。
チェルシー時代のプレミアリーグは、欧州リーグの中でもフィジカル面がタイトなリーグです。屈強な選手が体をバチバチと当てるエキサイティングな場所です。
そのようなリーグですから、軟弱な選手は慣れない環境と言われています。
マンチェスター・Uを1年で退団したディ・マリアは、まさに良い例だと思います。ディ・マリア自身は、卓越した能力がありましたが、プレミアに慣れることが出来ませんでした(ファン・ハールとの衝突もあったが)
でもアザールは、その厳しい環境の中でドリブルスキルを磨き、厳しいプレスにも負けないドリブルを確立しました。
ネイマールのように、コロコロ転がったりしません。ギリギリまでボールに喰らいつき、1cmでも前に進もうとするのがアザールです。
ゴールもアシストもできる万能プレイヤー
アザールは、攻撃に関しては万能です。アシストだって出来るし、ゴールを奪うフィニッシャーとしてもプレーできます。
イメージとしては、アーセナルで活躍したティエリ・アンリに近いです。アンリは、02-03シーズンに24ゴール20アシストを達成(プレミアリーグのみの数字)。1人で44ゴールに絡む活躍をしたレジェンドです。
アザールはアンリのようにとはいきませんが、18-19シーズンのリーグ戦で16ゴール15アシストとキャリアハイの記録を残しています。数字でも分かるように、左サイドのアザールはとても心強いキャラクターです。
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エデン・アザールのプロフィール
名前 | エデン・アザール (Eden Hazard) |
代表 | ベルギー |
生年月日 | 1991年1月7日 |
身長 | 173cm |
体重 | 76kg |
ポジション | FW |
利き足 | 右 |
憧れはジネディーヌ・ジダン
アザールは、昔からジダンに強い憧れを持っている選手です。下記のニュースでは、ジダン愛溢れるコメントが報道されています。
「選手としては、比較の対象にならないよ。僕はジダンを本当に尊敬しているし、彼は僕のアイドルだから」
引用:アザールのジダン愛がすごい…「本当に尊敬」「僕のアイドル」「彼がいたからサッカーを始めた」 | ゲキサカ
2019年6月、ジダンが指揮するレアル・マドリードへの移籍は、アザールにとっても大きな夢が叶ったに違いありません。あとは、レアル・マドリードという巨大クラブで結果を残すだけです。
ベルギー代表では黄金世代の1人
アザールは、デ・ブライネやルカクとともにベルギー黄金世代の1人と言われていました。ロシアW杯では優勝候補にあげられるなど、大きな注目を浴びていましたが準決勝でフランスに敗退。黄金世代の夢は、打ち砕かれてしまいました。
恐らく、2020年のEUROがベルギー黄金世代の最後だと思います。なぜなら、大きな国際大会は2022年のカタールまで無いからです。2022年も可能性としてはありますが、流石に現主力は30歳を超えてくるため難しくなるという見解です。
アザールもその1人ですから、2020年のEUROがアザールにとってもベルギー代表にとっても大一番でしょう。
過去のクラブチーム
2007-2012 | リール |
2012-2019 | チェルシー |
2019- | レアル・マドリード |
過去シーズンの記録
19-20シーズン
レアル・マドリーの初年度となった今シーズンは、アザールにとって辛いものでした。本人も自覚しており、スペイン紙「マルカ」では「キャリアの中で最悪のシーズンだった」と振り返っています。
現に、ラ・リーガでは16試合に出場して1ゴール3アシスト。前シーズンの18-19で記録した16ゴール15アシストの面影はどこにもなく、移籍金8000万ユーロの価値を全く感じられませんでした。
20-21シーズンは、アザールにとってとても重要なシーズンです。ここで結果を出さなければ、「ダメだった」とマイナスの烙印を押されることにるでしょう。