レアル・マドリードのブラジル代表MFカゼミロのプレースタイルをまとめました。カゼミロは、アンカーでプレーする守備型MFです。攻撃的なサッカーを披露するレアル・マドリードには、欠かせないディフェンシブな選手です。
本記事では、カゼミロの凄さや持ち味を解説しています。同選手について調べている方は、ぜひ参考にしてください。
カゼミロのプレースタイル
フィジカルを生かした守備
カゼミロは、優れたフィジカルがある選手です。その強度はリーガ屈指であり、激しいプレミアリーグでも通用するくらいのフィジカル力があります。自慢のフィジカルを生かし、相手に体を当ててボール奪取を試みます。
同時にカゼミロは、相手とのタイミングのはかり方が非常に上手い選手です。相手を自分のテリトリーへ誘い込み、間合いに入ったら一気にアクセル全開。体を当ててボールを奪う時もあれば、足を出してボールを掻っさらいます。
カゼミロの凄さが分かるデータがあります。17-18シーズンのチャンピオンズリーグ1回戦パリSGとのセカンドレグです。カゼミロは、15回のデュエルを制しボール奪取11回を記録しました。しかも、パス成功率98%・ボールロスト0回のお墨付き。
キャリアの中で、最高のパフォーマンスだったと言っていいでしょう。
空いたスペースをしっかり埋められるカバーリング力
カゼミロは、2列目(主にインサイハーフなど)選手の後ろのスペースを管理しています。
具体的には、モドリッチやクロースの後ろのスペースです。カゼミロは前の選手が有意義に攻撃参加するために、しっかりと後ろのスペースをカバーリングしています。
地味なことかもしれませんが、モドリッチやクロースの背後は大きなスペースが開くため、誰かがちゃんとカバーしなければなりません。それをしっかりとこなせるのがカゼミロです。シティのフェルナンジーニョのような、優れたカバーリング力を持っています。
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危険だと思ったら躊躇なくファウルでプレーを止める
カゼミロの献身性の高さは、幾度もなくレアル・マドリードを救ってきました。危険なシーンが訪れそうになったら、すぐに相手ボールホルダーに詰め寄りファウルでプレーを止めます。
「ファウルでプレーを止める」というのは、これまた地味なことですが、非常に重要なことです。なぜなら、プレーを止めることで自陣に選手が戻る時間を作れるからです。自陣に味方選手が少ないよりも、多い方が失点を防げる可能性が上がるのは必然です。
だからこそ、クリーンにプレーを止められるカゼミロの守備力はレアル・マドリードにとって必要なのです。
カゼミロのプロフィール
名前 | カルロス・エンリケ・ジョゼ・フランシスコ・ヴェナンシオ・カジミーロ (Carlos Henrique Casimiro) |
代表 | ブラジル |
生年月日 | 1992年2月23日 |
身長 | 184cm |
体重 | 80kg |
ポジション | MF |
利き足 | 右 |
本名は、とてつもなく長いカゼミロ。2010年にサンパウロのトップチームデビューを果たし、2013年にレアル・マドリード・カスティージャへ移籍。そこで評価され、600万ユーロで買い取られました。その後、買い戻しオプション付きで1年間ポルトへレンタル移籍しました。
2015年にレアル・マドリードへ復帰し、今もなお第一線で活躍しています。
カンテやマケレレと比較されているが...
カゼミロを調べると、カンテやマケレレと比較されています。しかし、個人的には両者とプレースタイルが違うため、比較すべきではないと思います。
カンテは縦横無尽にピッチを駆け走り、自らボールを全力で奪取しようとします。マケレレもカンテと近しいプレースタイルです。
逆にカゼミロは、2列目(インサイドハーフなど)選手の後ろのスペースをカバーするなど、ドッシリと構えるタイプの選手です。自ら突進して、相手にスペースを与えるようなプレーはしません。
比較するならば、シティのフェルナンジーニョやブスケツ。同じブラジル人ならファビーニョと言ったところでしょうか。
したがって、カンテらとはプレー範囲やプレースタイルが違うので、比較するのは難しいと考えています。
代表
2011年からブラジルA代表に招集されています。セレソンの心臓として多くの国際大会に出場しています。これまでカゼミロがレギュラーでしたが、ブラジルのアンカーにはリバプールのファビーニョがいます。
この2人の競争も見逃せません。
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過去のクラブチーム
2010-2013 | サンパウロ |
2013- | レアル・マドリード |
2014-2015 | ポルト(レンタル) |
まとめ
レアル・マドリードのブラジル代表MFカゼミロについてでした。カゼミロは、相手の攻撃の芽を摘み、フィジカルを生かした単一の守備能力も高いため、レアルとブラジル代表では欠かせない選手です。
将来的には、フェルナンジーニョのような渋い選手になってほしいところです。まだまだ若い選手なので、今後の活躍と成長が非常に楽しみな選手です。
さいごに、カゼミロのようなアンカー選手をもっと知りたい方は「【サッカー】海外の注目すべき現役アンカー11人」こちらの記事も一読ください!素晴らしいアンカー選手をピックアップしています。