アーセナルで活躍した元フランス代表ロベール・ピレスのプレースタイルや経歴をまとめました。ピレスはアンリやベルカンプらとアーセナルで活躍し、02-03シーズンの無敗優勝メンバーでもあります。
アーセナルでは、クリエイティブとテクニックに長けたMFで、攻撃の潤滑油として6シーズンもプレーしていました。
ピレスについて調べているかたは、ぜひ読んでみてください。
ロベール・ピレスのプレースタイル
ピレスは中盤より上の左サイドでプレーすることが多かったです。
ただ、時にはボランチやトップ下などでもプレーしていたことから、ポリバレント性のある選手としても知られています。
縦への突破力・飛び出しに長けていた
ピレスは、スピードやアジリティで相手を抜くのではなく、緩急やタイミングをずらして抜くドリブルに長けた選手でした。近しいイメージであれば、フィーゴのようなドリブラーです。
ピレスのドリブル力は、推進力があり、当時の速くて鋭いサッカーをするアーセナルにフィットしていました。
ドリブル突破したあとは、自身でゴールを狙いつつも、ベルカンプやアンリにラストパスを供給して多くのチャンスを作り出しました。
また、ランパードやジェラードのように、1.5列目や2列目からの飛び出しにも優れ、アーセナルでは189試合に出場して62ゴールを挙げています。
01-02シーズンには、記者境界が選ぶリーグ年間最優秀選手にも輝きました。
アンリとの連携が抜群
同じく左サイドを好んでいたティエリ・アンリ。ピレスが加入した当初は、アンリとポジションが被るため機能しないのではないかと言われていました。
しかし、ピレスには卓越した戦術眼がありました。アンリが外に動けば中に切り込み、逆にアンリが中に絞ればピレスは外から打開していきます。これが非常に噛み合い、アンリの「最高のパートナー」としての地位を確立。
もちろん、アンリだけではなくベルカンプやヴィエラとの相性も良く、攻撃の潤滑油として機能していました。
アーセナルでは、アンリやベルカンプに注目されがちですが、ロベール・ピレスがいたからこそ最強の一時代を築いたと思います。
ミドルシュートも武器
時にはループシュートでエレガントさを魅せつつも、弾丸ミドルシュートも武器としていたピレス。
ペナルティエリア外から、コースを突いた強烈なシュートはファンを魅了させてくれました。
ドリブルや連携だけではなく、飛び道具も兼ね備えていた選手です。
ロベール・ピレスのプロフィール
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名前 | ロベール・ピレス (Robert Pirès) |
代表 | フランス |
生年月日 | 1973年10月29日 |
身長 | 187cm |
ポジション | MF |
利き足 | 右 |
ポルトガル人の両親の間に生まれるも、フランスで育ったピレス。スタッド・ランスやメスのユースに加入し、1993年にメスでプロデビューを飾りました。
その後、マルセイユで2シーズンを過ごし、2000年にアーセナルへと加入しました。
加入当初は、イングランドサッカーに馴染めなかったものの、徐々に頭角を現し主力として活躍。
代表では1996年に初招集されたが、2004年10月頃、当時のドメネク監督と確執が生まれ招集されなくなりました。
元フランス代表のドメネク監督はタブー
代表に呼ばなくなったドメネク監督は、ピレスにとって最悪の監督。
ピレスはドメネク監督就任早々に采配を批判したりするなど、ドメネク監督のサッカーに疑問を抱いていました。ピレスの「ドメネクが無能なだけ」は有名な発言です。
どんなに活躍してもピレスは代表に呼ばれることがなく、溝が深まり、ピレスの前ではドメネクはタブーとさえなりました。
確かに、ジダンとポジションが被ってしまう部分がありますが、ピレスほどの実力者を代表に呼ばないのは疑問を持ってしまいますね。
現在
アーセナル退団後は、ビジャレアル、アストン・ヴィラなどを経て現役を引退。
その後、アーセナルのアシスタントコーチをするなど指導者の道を歩んでいます。
未だにフルタイムの監督経験はありませんが、いつの日か、ピッチサイドでエレガントなピレスが見られるかもしれませんね。
過去のクラブチーム
1993-1998 | メス |
1998-2000 | マルセイユ |
2000-2006 | アーセナル |
2006-2010 | ビジャレアル |
2010-2011 | アストン・ヴィラ |
2014-2015 | ゴア |
まとめ
アーセナルやビジャレアルで活躍した元フランス代表ロベール・ピレスについてでした。
ピレスのプレースタイルは、テクニックで抜き去るドリブル力、ラストパスでチャンス演出、ミドルシュート、万能な攻撃的MFでした。
現代選手だと、デ・ブライネとスターリングの間のような選手で、アーセナルであればニコラ・ぺぺに近いかもしれません。
現在は、指導者としての道を歩んでいますので、まだまだ見る機会があると思いますので、見かけた際は応援してください!