アーセナルのブラジル人DFガブリエウ・マガリャンイスのプレースタイルや経歴をまとめました。
ガブリエウは、アルテタ監督が直々に獲得に動いたディフェンダーであり、希少と言われている左利きのセンターバックです。ガブリエウについて調べている方は、ぜひ読んでみてください。
ガブリエウのプレースタイル
フィジカルを生かした守備
身長190cmと大きくて長いリーチとフィジカルを生かした守備が特徴的です。リールでは、相手攻撃選手を幾度ともなく吹き飛ばすシーンが散見されました。
また、スピードとアジリティがある選手です。裏に抜けられたとしても、追いつけられるほどのスプリング力があります。
ガブリエウの守備力がどれほどのものか、同じく左利きセンターバックで世界トップクラスに入るラポルテと比較しました。
ラポルテ | ガブリエウ | |
出場試合 | 15 | 24 |
プレー時間 | 1104分 | 2087分 |
空中戦勝利数 | 25回(65.7%) | 83回(64.8%) |
地上戦勝利数 | 23回(60.5%) | 67回(69.7%) |
デュエル勝利回数 | 76回 | 224回 |
※19-20シーズンのリーグデータ
空中戦の勝利率以外はガブリエウに軍配が上がっています。
勝利数を試合平均にすると、ラポルテは空中戦「1.6回」地上戦「1.5回」の勝利。一方のガブリエウは、空中戦「3.4回」地上戦「2.7回」とラポルテを上回っています。
もちろん、リーグレベルやプレー時間に大きな違いがありますが、ガブリエウの数字は特筆すべきだと見受けられます。
20-21シーズンからハードなプレミアリーグでの挑戦になりますが、どのような数字を作ってくれるのか楽しみですね。
ビルドアップの起点にもなれる高い足元の技術
ガブリエウは足元の技術にも優れたプレイヤーです。後方からのビルドアップの起点になり、ボールをうまく捌き、パスを散らします。
19-20シーズンのリールでは、1483本のパスを出し成功率は82.2%、うち473本はハーフラインを超えた敵陣でのパス数を記録。また、ロングパスの成功率は39.7%と上々の結果を残しています。
パスに関してはラポルテに遠く及びませんが、アーセナルにとっては貴重なレフティーディフェンダーになることは間違いないでしょう。
ちなみにラポルテは、19-20シーズンのパス成功率は92.5%とガブリエルよりも約10%も成功率が違います。
ラポルテもかなり化け物ですので、深く知らない方は「エメリック・ラポルテってどんな選手?プレースタイルなど徹底解説」を読んでみてください。
ガブリエウのプロフィール
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名前 | ガブリエウ・ドス・サントス・マガリャンイス (Gabriel dos Santos Magalhães) |
代表 | ブラジル |
生年月日 | 1997年12月19日 |
身長 | 190cm |
体重 | 78kg |
ポジション | DF |
利き足 | 左 |
2016年にブラジルのアヴァイでプロデビューを果たし、2017年にリールへと移籍。トロワとディナモ・ザグレブにレンタル移籍を繰り返し、19-20シーズンに主力としてプレーをしました。
アーセナルには、2020年9月に移籍金2500万ポンド(約35億円)で加入しています。移籍には秘話があり、アルテタ監督が直々にガブリエウに電話をして説得したそうです。
アルテタ監督は、ペップ・グアルディオラ監督同様に左利きCBを好む傾向にあると言われているため、足元が上手くフィジカルコンタクトが強いガブリエウはどうしても欲しかったかと思われます。
20-21シーズンの開幕戦では、連携ミスでヒヤリとするシーンがあったもののクリーンシートに貢献し1ゴールをあげる大活躍。アーセナルを勝利に導いた立役者として、メディアやSNSで盛り上がりました。
過去のクラブチーム
2016 | アヴァイ |
2017-2020 | リール |
2017-2018 | トロワ(レンタル) |
2018 | ディナモ・ザグレブ(レンタル) |
2020- | アーセナル |
まとめ
アーセナルのブラジル人DFガブリエウ・マガリャンイスについてでした。リールではフィジカルの強さを証明しているため、プレミアリーグでも当たり負けしないようであれば本物です。
パスに関しては、成長の余地があります。今後、チーム選出理解度や連携もアップしていくはずですし、まだ22歳ですから練習に励めばもっともっと成功率やゴールに直結するパスを出せるようになると思います。
左サイド側でプレーしているので、キーラン・ティアニーやオーバメヤンとの連携に期待したいですね。