バイエルンのスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラのプレースタイルやプロフィールをまとめました。チアゴは、スペイン名門バルセロナの下部組織出身選手です。
バルセロナでキャリアを積んでいくのかと思われましたが、12-13シーズン終了後に出場機会を求めてバイエルン・ミュンヘンへ移籍しました。
ポテンシャルが非常に高くワールドクラスとも言われている選手であるため、本記事でしっかりと覚えておきましょう!
チアゴ・アルカンタラのプレースタイル
チアゴのメインポジションは中盤です。
主に、インサイドハーフからボランチやアンカーをプレーしていますが、サイドでもプレーできるため中盤ならどこでもできるタレントです。
シャビのようなパスセンス、イニエスタのようなドリブル
チアゴ・アルカンタラは、「シャビの後継者」「イニエスタの後継者」と言われています。両者と同じバルセロナで育ち、プレースタイルもバルサイズムが感じられるからです。
シャビやイニエスタのレベルにはありませんが、グランダーパスやロングパス・スルーパスはセンスの高さを伺わせるし、ドリブルも細かいボールタッチで相手DFをスルスルと抜いていくこともあります。
チアゴは、スペイン人らしいテクニックがあるサッカーをします。ちなみに日本代表FW武藤はバイエルンと対戦したとき「(チアゴに)プレスに行っても逆を突かれてしまう」とコメントを残しています。
それほど、キープ力と巧みなボールコントロールがあるといえるでしょう。
ビルドアップには欠かせないプレイヤー
チアゴはパス精度が非常に高いプレイヤーであるため、ビルドアップには欠かせない選手です。
最終ラインからボールを受けて、パスでさばいていくのも良し、自身のドリブルスキルで縦へ押し上げてもよし、逆サイドへロングパスをしても良し、豊富な選択肢を持った選手です。相手を困らすことができます。
18-19シーズン(2019年2月19日時点)のパス成功率は93%とリーグ4位。その高いパス精度を活かし、バイエルンの攻撃を組み立てます。
ファーストタッチで相手をかわす技術に優れている
チアゴはファーストタッチで相手をかわし、瞬時に前を向く能力に長けています。サッカーは前へ進むゲームですので、すぐに前を向いてプレーをするのは重要です。
チアゴはそこから、パスも出せるしドリブルで持ち運ぶことができます。相手からしたらゴールに迫ってくるため、嫌な選手なのは間違いありません。
下記のプレー動画では、チアゴのファースタッチの美しさがわかるシーンが多数あります。
チアゴ・アルカンタラの欠点・課題
パスのアイディアも素晴らしいですし、イニエスタのような細かいボールタッチでドリブルをすることができるチアゴ。
彼に欠点や課題がないかと思われがちですが、意外と酷評・批判されることがあります。
- 集中力がない
- 判断力が遅い
- ビッグマッチに弱い
- 守備意識が低い
などなど、言われることが多々あります。特に、集中力の無さは昔から言われています。
イニエスタやシャビ級になるためには、高い集中力を保ち、ビッグマッチでも光るプレーをすることが課題といえるでしょう。
チアゴ・アルカンタラのプロフィール
名前 | ティアゴ・アルカンタラ・ド・ナシメント(Thiago Alcântara do Nascimento) |
代表 | スペイン |
生年月日 | 1991年4月11日 |
身長 | 174cm |
体重 | 70kg |
ポジション | MF |
利き足 | 右 |
主なタイトル | ブンデスリーガ優勝 リーガ・エスパニョーラ優勝 チャンピオンズリーグ優勝 |
チアゴの父親はセリエAでプレーしていたサッカー選手。その関係でイタリアのバーリで生まれました。ちなみに、弟はバルセロナに所属するラフィーニャです。
チアゴは5歳のとき、ブラジルにあるフラメンゴの下部組織に入団。
その後、2004年にバルセロナの下部組織へと移りました。着実に実力をつけていき、2009年5月にトップチームデビュー。
当時のバルセロナはチアゴを高く評価していものの、シャビとイニエスタの壁は大きく2013年にバイエルン・ミュンヘンへ移籍。
バイエルンでは、ペップことグアルディオラの指導により、さらに力をつけていきました。
プレイベートでは、2015年にスペイン人のジュリア・ヴィガスさんと結婚。2017年には、息子ガブリエルくんが生まれました。
移籍先はバルセロナ?シティ?
チアゴには、移籍の話が付きまとっています。バルセロナに戻るのではないか?それか恩師グアルディオラが率いるマンチェスター・シティか?とメディアで報じられています。
個人的な予想となりますが、シティは可能性が低いです。理由は、シティの速いプレスにチアゴが付いていけないからです。
チアゴはそこまで守備意識が高くないですし、ディフェンス技術・運動量・献身性が怪しいです。今のグアルディオラが求めている守備レベルには無いでしょう。
あるとすればバルセロナですが、チアゴのポジションにはアルトゥールがいるため、わざわざ高い移籍金をバルサが出すかどうか…。
2020年9月リバプールへ移籍
移籍金2700万ポンド(約37億円)でリバプールへの移籍が決定しました。
以前からリバプールの移籍が報じられていたものの、バイエルンでチャンピオンズリーグを制したことで残留濃厚とされていましたが、急展開な移籍報道になりました。
一方で、チアゴ・アルカンタラを獲得したということで、ワイナルドゥムをバルセロナへ放出する可能性も出てきました。
これまでクーマン監督が獲得を熱望しているため、もしかしたら玉突き移籍になるかもしれません。
果たしてチアゴ・アルカンタラは、クロップのサッカーに適応するかどうか見ものですね。
過去のクラブチーム
2008-2011 | バルセロナB |
2009-2013 | バルセロナ |
2013- | バイエルン・ミュンヘン |
まとめ
バイエルンのスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラのプレースタイルなどをまとめました。
チアゴがもう一段階上のレベルになるためには、シーズン通して安定的なパフォーマンスを披露し、ビッククラブ相手に脅威を与えなければならないでしょう。
ポテンシャルはあるため、これからの成長と活躍に期待しましょう。