「アンカーとボランチって言うけど、ぶっちゃけ違いは何?」という疑問に答える記事です。確かに、この2つの概念は混同していて分かりづらいと思います。しかし、蓋を開けるとシンプルです。
当記事を読めば、アンカーとボランチの違いが分かりますので、ぜひ一読してみてください。記事の最後には私の主観が含まれますが、読み終わった後はスッキリするはずです!
【結論】アンカーとボランチは基本的に同じ意味
基本的にアンカーとボランチは、同じ意味です。日本ではアンカーとボランチという言葉が別々に伝わってしまったため、違うポジションだと認識している方が多いそうです。
アンカーとボランチを日本語に直訳すると、同じような意味になります。
- アンカー:英語(意味:錨)
- ボランチ:ポルトガル語(意味:舵取り、ハンドル)
アンカーである錨は、船と海をつなぎ合わせる役割がありますよね。一方のボランチは舵取りですので、何かを指揮することに繋がります。共通しているのは、「何かと何かを繋ぐ」ということです。
サッカーでいえば、DFとFWを繋ぐ選手がボランチまたはアンカーということになりますね。
日本では2人以上を「2ボラ」1人を「アンカー」と呼ぶことが多い
日本では微妙にこの2つの言葉が混在しています。ボランチの位置に2人以上いる場合を「2ボラ(ツーボラ)」あるいは「ダブルボランチ」と呼び、1人の場合を「アンカー」と呼んでいます。
ちなみに、スペインではアンカーを「ピボーテ」、2人以上の場合を「ドブレピボーテ」と呼ぶそうです。もっと余談になると、アトレティコ・マドリードのシメオネは、4人のボランチ選手を置く「クアトリボーテ」を18-19シーズンに披露しました。
当時の4人は、コケ、ロドリゴ・エルナンデス(ロドリ)、サウール・ニゲス、トーマス・パーティーです。選手名聞いただけで守備力ヤベーってのが分かりますね!
アンカーとボランチの具体的な動き
では、もっと掘り下げて具体的な動きを説明します。結論から言えば、どちらとも基本的な動きは変わりません。
- DFと前線MFとFWのつなぎ役
- ビルドアップの起点
- 守備時は中央に構える
- 攻守幅広くプレー
いわゆる一般的な中盤底の選手の動きになります。アンカーの場合は1人で行うことが多いです。例えば、バルセロナのブスケツは1人で上記の動きをこなしていきます。
ブスケツの場合は、ボール奪取など守備も上手く、正確なパスが出せるため1人でこなすことができます。後継者と呼ばれるマンチェスター・シティのロドリも基本1人でアンカーを担当していますね。
基本的にはボランチも同様なプレーが求められますが、2ボランチの場合はちょっと違います。2ボランチを採用するチームは、片方に守備的MFを置き、もう1人はレジスタ系を置く傾向にあります。
19-20シーズンのマンチェスター・Uの4-2-3-1を例に挙げると、2のところにマクトミネイとポグバを配置しています。マクトミネイは守備的でポグバが果敢に攻撃参加する形が多いです。
アンカーの場合だと1人でたくさんのタスクをこなしますが、2ボランチの場合は2人でタスクの遂行を目指していきます。
アンカーとボランチはめちゃくちゃ重要
話が逸れますが、言わせてください。アンカーとボランチはとても重要です。データなどの数字では、その凄さが分かりにくいですが本当に大事なポジションです。
なぜなら、チームの中央でプレーするため攻守のバランスを整えなければならないからです。優れた戦術眼、クレバーさ、正確なパス、ボール奪取、空中戦、スタミナ、サッカープレイヤーとして総合的な能力が求められます。
陸上競技で例えるなら、10種競技のような選手です。全部をこなさなければなりません。仕事なら「社長→部長←部下」の部長的なポジションです。考えただけでも大変なポジションだと分かると思います(笑)
だから、アンカーやボランチはサッカーにおいて重要であり、もっとも観察しなければならないポジションです。
まとめ
アンカーとボランチの違いについて書かせていただきました。本当はもっとお伝えしたいことがあります。例えば、アンカー(1ボランチ)と2ボランチの優位性やメリット・デメリットだったり...。
これについては、改めて記事にしたいと思いますので、公開されるまでお待ちくださいませ!
ここまで読まれた方は、ぜひアンカーとボランチを注視してください。目立たなけど大事なポジションです。スラムダンクで言えば、山王の深津のようなポジションです(←分かりにくい)
さいごになりますが、サッカーの知識や雑学については「サッカーの知識」にまとめています。お時間がある方は読んでみてください。