ラツィオのセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのプレースタイルや経歴をまとめました。
ジダンに憧れるこの大型MFはラツィオの中盤に欠かせず、「セルビアのポグバ」と言われるほどの逸材です。
本記事では、より同選手について知れる内容になっています。セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチについて調べている方は、ぜひ読み進めてください。
セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのプレースタイル
ボックストゥボックス
ミリンコヴィッチの大きな特徴は、ボックストゥボックスです。東欧出身者らしい献身性で攻守を牽引し、チームの潤滑油的な存在として活躍しています。
ラツィオではボランチの位置、いわゆる3列目でプレーすることが多いです。
相手の攻撃の芽を摘み取る動きをしたり、後方からビルドアップをしたり、時には2列目を超えてインモービレなどへ縦パスを送ったり、リンクマンの働きをしてくれます。
時には最前線へと顔を出し、ペナルティー内に飛び出しゴールを狙うこともしばしばあります。
ミリンコヴィッチが有名になったきっかけとなった17-18シーズンでは12ゴールを挙げており、20-21シーズンはリーグ戦14試合で3ゴール5アシストと躍動しています。
確かにポール・ポグバと似ている部分はありますが、豊富な運動量と献身性でいえばポグバより断然上にいる選手です。
身長191cmのテクニシャン
ミリンコヴィッチの憧れの選手は、レアル・マドリードの監督であるジネディーヌ・ジダンです。
ジダンの影響を強く受けたミリンコヴィッチは、ユベントス時代にジダンが付けていた背番号21を自身のラッキーナンバーとし自身も21番をつけてプレーしています。
ジダンのようなボールキープ力にも優れており、ゴールへと連結するラストパスを供給することがきます。
身長191cmと恵まれた体格に加え、足元の技術も非常に高いため、ボールロストが非常に少ない選手です。
フィジカルを活かした守備
守備面においてもミリンコヴィッチは、チームにおいて重要です。豊富な運動量と献身性があるため、ボールホルダーに対してすぐさまプレスをかけて攻撃の芽を摘みます。
強靭なフィジカルがあるため、相手を吹き飛ばすこともできますし、背丈もあるため空中戦にも強いです。
19-20シーズンのデータにはなりますが、空中戦のデュエル回数は131回で成功率が56%もあります。2回に1回は勝つ計算になるため、いかに空中戦が強いかわかると思います。
また、20-21シーズン(2021年1月11日時点)のインターセプト数は19回。似ていると言われているポグバは8回。
ポグバとプレーエリアが多少異なるかも知れませんが、インターセプト数だけみてもポグバより上です。
セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのプロフィール
名前 | セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ (Sergej Milinković-Savić) |
代表 | セルビア |
生年月日 | 1995年2月27日 |
身長 | 191cm |
体重 | 76kg |
ポジション | MF |
利き足 | 右 |
ミリンコヴィッチは、プロサッカー選手の父親とプロバスケット選手の母親の間に生まれ、兄のヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチもサッカー選手として活躍しています。
父親の影響を受けてサッカーを始めたミリンコヴィッチは、セルビアのヴォイヴォディナでキャリアをスタート。その後、ベルギーのヘンクを経てラツィオへと加入しました。
加入当初は怪我などの影響から思うような活躍ができず、周囲の期待を裏切るような形でしたが17-18シーズンに覚醒。セリエA年間ベストイレブンにも選ばれるなどのハイパフォーマンスを披露しました。
ラツィオ愛が強い男
2020年夏にマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードなどビッグクラグがミリンコヴィッチを狙い、PSGに至っては合意とまで報道されていました。
しかし、ミリンコヴィッチはラツィオ愛を表し残留。その理由がラツィオでチャンピオンズリーグに出ることが目標だったからだそうです。
「(加入)初日から目標にしていたのは、ラツィオとともにCLでプレーすることだった。
いま、ついにそれを達成したよ。
僕はここで幸せだし、ハートはラツィオに集中している。
契約はまだまだあるので…残るよ。他のことは代理人が考えるだろう」
契約終了間際になるとどのような形になるか分かりませんが、残留を示したミリンコヴィッチはクールです。
過去のクラブチーム
2013-2014 | ヴォイヴォディナ |
2014-2015 | ヘンク |
2015- | ラツィオ |