ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表アンドレス・イニエスタの全盛期のプレースタイルや経歴をまとめました。
バルセロナでは、長らく中心選手としてチームに勝利をもたらす存在でした。
本記事では、イニエスタがどんなキャリアを歩み、そして輝いていた時期のプレースタイルだったのか分かる内容になっています。
イニエスタについて調べている方は、ぜひご覧ください。
全盛期って凄かった?イニエスタのプレースタイル

全盛期のイニエスタのポジションは、主にインサイドハーフ。
バルセロナでは、シャビとブスケツとのトライアングルを形成し中盤を支えていました。
ただ、2008年付近のスペイン代表では左ウイングとしても先発出場していました。
複数人に囲まれても打開できるドリブルとボールキープ
イニエスタの特徴は、巧みなドリブルとボールキープ力です。どんな密集地帯でも細かなボールタッチで打開することができ、ボールロストも少ない。
相手チームは、なかなかイニエスタからボールを奪うことができないため複数人でイニエスタを囲みますが、スルスルと抜け出すことができます。
イニエスタのドリブルに関して調べてみると、面白い記事がありました。
記録したドリブル成功数は739回、成功率は驚異の60.9%だ。
引用:https://www.excite.co.jp/news/article/TheWorld_261746/
この記事は、06-07シーズン以降のドリブル成功回数とドリブル成功率がまとめられていました。
その中でイニエスタのドリブル成功回数はメッシよりも劣りますが、ドリブル成功率はメッシよりも上回っているとしています。
ポジションが違う点を考慮しなければならないですが、それでもあのメッシを超えていますからね。それほど、イニエスタのドリブル力は半端じゃないと言えるでしょう。
ちなみに、全盛期を過ぎたヴィッセル神戸加入後も、そのドリブル力は健在。
71.7% - アンドレス・イニエスタはJ1の2019年シーズン、65回以上のドリブルを記録した選手の中ではリーグベストのドリブル成功率だった(71.7%:71/99回)。超次元。#optaJ1_2019 pic.twitter.com/vr6q4vofsP
— OptaJiro (@OptaJiro) January 6, 2020
優れたパサー
イニエスタは驚異的なドリブルとボールキープ力があることで、相手ディフェンダーを寄せ付けます。
なぜなら、1vs1だったら高確率で突破されてしまうため、相手はすぐに寄せてボール奪取に取り掛かるからです。
しかし、イニエスタからボール奪うことは難しいため、寄せてきた選手のスペースを使われてしまいます。
そこに走り込んだ味方選手に向けて正確なパスを送り、チャンスを演出していました。
イニエスタがボールを持ちスペースを作ることで、メッシ、ネイマール、はたまたシャビがフリーになるため、バルセロナの攻撃は予測不可能であり誰も止められなかったのです。
それだけ、イニエスタの影響力は黄金時代のバルセロナに必要不可欠でした。
筆者の周りには鳴るが、バルセロナとスペイン代表が最強だった2008年ごろ、「メッシではなくイニエスタとシャビを抑えろ」と言われていたのが懐かしいです。
イニエスタのプロフィール
名前 | アンドレス・イニエスタ (Andrés Iniesta) |
代表 | スペイン |
生年月日 | 1984年5月11日 |
身長 | 170cm |
体重 | 68kg |
ポジション | MF |
利き足 | 右 |
少年時代からドリブル能力に長けていたイニエスタは、レアル・マドリードの下部組織に入団予定でした。
しかし、両親が取りやめバルセロナの下部組織に入団した経緯があります。
その後、2002年に当時バルセロナの監督だったルイス・ファン・ハールの目に留まりトップチームへと招集、デビューをしました。
2003年ごろは、インサイドハーフとしての出場ではなくウインガーがメインで、ロナウジーニョの控えとしてプレーしています
。本格的にインサイドハーフでプレーし始めたのは、グアルディオラが就任した2008年頃。
ここからバルセロナの黄金時代が始まり、イニエスタは中心選手でした。
のちに、バルセロナで400試合出場し、シャビに続いて史上2人目の快挙を達成しています。シャビと史上2人目とか感慨深いものがありますね...。
レアル・マドリードとの関係
バルセロナの印象が強いイニエスタですが、実はレアル・マドリードと関係がある選手です。
少年時代にレアル・マドリードの下部組織に入団しそうになったり、2007年にはレアル・マドリードへの移籍が報じられたりしています。
2016年11月21日に行われたエル・クラシコでは、1ゴール1アシストを決めて勝利に貢献。
交代時にはアウェーのサンチャゴ・ベルナベウにも関わらず、相手サポーターからスタンディングオベーションが贈られました。
筆者が記憶している中で、敵地のサポーターから拍手を贈られたのはロナウジーニョ以来。
クラシコかつサンチャゴ・ベルナベウで拍手を貰うのは、非常に偉大なことだと思います。
ダニ・ハルケとの関係
イニエスタのエピソードで忘れてはならないのは、2010年南アフリカワールドカップ決勝戦。この一戦は、イニエスタがゴールを決めスペイン代表が1-0で勝利し初優勝を飾りました。
決勝ゴールをあげたイニエスタは、ユニフォームを脱いで喜びを爆発させます。
ユニフォームの下のインナーには親友だったダニ・ハルケに向けたメッセージ「DANI JARQUE SIEMPRE CON NOSOTROS」の文字が書かれていました。
日本語で「ダニ・ハルケ、僕達はいつも一緒」という意味です。
ダニ・ハルケは、エスパニョールでプレーするDFで、アンダー世代からイニエスタとともにプレーするも2008年8月に急性心筋梗塞で急逝。
イニエスタの決勝ゴールは、親友に向けた最高の贈りものだったことでしょう。
過去のクラブチーム
2002-2018 | バルセロナ |
2018- | ヴィッセル神戸 |
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