日本時間2019年2月13日に行われたチャンピオンズリーグ1回戦ファーストレグ、マンチェスター・U対パリSG。結果は、0-2とアウェイチームのパリSGが完勝。
ホームで破れたマンUのベスト8進出は、絶望的な状況となってしまいました。マンUが勝利するためには、3-0でパリSGのホームで勝たなければならない。
もしマンUが1点でも失えば、4-1以上のスコアを作らなければなりません。3-1だとスコアは3-3で並ぶが、アウェイゴール差で負けてしまいます。今回の試合を見る限り、マンUの大量得点は望み薄でしょう。
さて、本題の戦評を綴っていきます。
ポグバを封じたマルキーニョス
この試合で何もできなかったポグバ。前半に右サイドから素晴らしいドリブルをみせたものの、その後は攻守に存在感を示すことはありませんでした。
そのうえ、2枚目のイエローカードを受け退場。2ndレグも出場することができず、チームに迷惑をかけて試合を終えました。
では一体なぜ、ポグバは何もできなかったのか?
その理由は、マルキーニョスです。
今回の試合で、最高の仕事をしたのは彼だと思っています。ポグバに仕事をさせないよう、徹底マークをしポグバからの起点を作らせないことに成功しています。
マルキーニョスは、ポグバにボールが入ったらすぐに詰められるよう絶妙な距離感でプレーをしていました。試合を振り返って見て欲しいのですが、マルキーニョスはポグバを逐一チェックしています。
したがって、パリSGが完封した大きな理由は、マルキーニョスの献身的かつ徹底さがあったからだと考えられます。
右サイドからも打開できなかったマンU。リンガードの負傷交代が痛かった
マンUはポグバをマルキーニョスに潰されたことで、左サイドからのアタックに困難を極めました。だから、マルシャルも交代で入ったサンチェスも左サイドで輝かなかったのです。
かといって、右サイドから打開しようとするものの、エレーラはポグバのような攻撃クオリティーがありません。
トゥヘルは、マンUを熟知していたと思います。「エレーラはちょっと自由にさせてもいい。問題はポグバだ」と考えたに違いません。
しかも、リンガードの負傷は大誤算。ラッシュフォーと良い関係性があったリンガードを欠いたことで、右サイドのクオリティーは格段に下がりました。
前半はリンガードが起点となり、いくつかチャンスがありました。それが無くなった後半は、マンUは非常に痛かったと見受けられます。
代わりのマタは、パスやゲームメイク能力は高いですが、トランジションが早くインテンシティーが求められる試合では特徴を活かせません。
リンガードの負傷交代は本当に残念でした。後半もみたかったですね…。マルシャルより重要な選手でした。
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まとめ
パリSGの攻撃も素晴らしかったですが、それ以上に、マンUに何もさせなかったのが目につきました。マンUとしては、あそこを打開出来る選手をみつけ出して欲しいですね。
ポグバだけで組み立てるのは荷が重すぎます。エレーラは、下位クラブに対しては輝くかもしれませんが、パリSGのようなビッグクラブでは何もできません。
リーグ戦では、リヴァプール、チェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナルとビッグクラブとの対戦が続きます。この経験を糧にし、戦い抜いてほしいですね。